SUZAKU(SZ130-U00)には、LinuxカーネルイメージやFPGAコンフィグデータなどが格納されている、8GBのフラッシュメモリがあります。
フラッシュメモリ(8GB)
・FPGAリージョン
・ブートローダリージョン
・イメージリージョン
・コンフィグリージョン
これらの各リージョンを、ダウンローダHarmit、モトローラSレコード形式によって書き換えます。
このほかにもnetflashやflashsdによる書き換え方法があります。
詳しくは、suzaku_starter_kit_guide_linux、suzaku_softwea_manualを参照。
ダウンローダHarmit
ダウンローダHarmitでは、FPGAリージョン、ブートローダリージョン及びイメージリージョンを書き換えることができます。
まず、ダウンローダHarmitをインストールします。
最新のバージョン(hermit-at_1.1.18.i386.deb)では、libc6のバージョンがあわないというエラーがでるので、こちらのサイトより古いバージョンのhermit-at_1.1.3_i386.debをダウンロードします。
ダウンロードしたディレクトリに移動して、
$sudo dpkg -i hermit-at_1.1.3_i386.deb
シリアル通信ソフトminicomを開きます。
$minicom -o
SUZAKUをブートローダモード(JP1ショート、JP2オープン)にして電源を入れます。
bbootメニュー画面が表示されたら、aキーまたはEnterキーを押して、ブートローダhermitを起動します。
ブートローダhermitの起動が確認できたら、minicomを終了します。
フラッシュメモリに書き込むイメージバイナリファイルが、開発用CDROMを展開してできた、/suzaku/imageディレクトリにあります。
このディレクトリに移動して各イメージファイルを書き込みます。
・FPGAコンフィグデータ
$hermit download -i fpga-sz130-101i-20081010.bin -r fpga –force-locked –port /dev/ttyUSB0
・ブートローダー
$hermit download -i loader-suzaku-microblaze-v1.1.18.bin -r bootloader –force-locked –port /dev/ttyUSB0
・uClinux イメージ
$hermit download -i image-sz130.bin -r image –port /dev/ttyUSB0
–port /dev/ttyUSB0は、通常のシリアルポート/dev/ttyS0に接続している場合は不要です。
モトローラSレコード形式による書き換え
ダウンローダhermitを書き換えます。
モトローラSレコード形式では、hermitやLinuxが起動していなくても使用することができます。
モトローラSレコード形式のhermit(loader-suzaku-microblaze-v1.1.18-8M.srec)は、開発用CDROMを展開してできた、/suzaku/bootloader/s-recordディレクトリにあります。
minicomを起動して、SUZAKUをブートローダモード(JP1ショート、JP2オープン)にして電源を入れます。
bbootメニュー画面が表示されたら、sキーを押します。
Start sending S-Record!
が表示されたら、Ctrl-AのあとにSキーを押します。
“ascii”を選択してエンター。
ディレクトリの移動をします。
移動は、ディレクトリを指定してスペースキーを2度押します。
モトローラSレコード形式のhermitのあるディレクトリへ移動したら、loader-suzaku-microblaze-v1.1.18-8M.srecをスペースキーで選択してエンターを押すとダウンロードが始まります。
終了すると、Original checksumとProgram checksumが表示されSUZAKUが再起動します。
Original checksumとProgram checksumが一致すれば書き換えは成功です。